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京都市における旅館ホテル営業の宿泊施設総数が 2020 年 2 月末時点で 3,969 施設となり過去最高を記録したことが明らかになった。旅館・ホテル営業、簡易宿所営業などの営業形態別でも、いずれも過去最高の施設数となっている。
京都市が公表した許可施設数の推移(速報値)によると、旅館・ホテル営業の総施設数は 2 月末時点で 651 施設、簡易宿所営業の総施設数は 3,318 施設で、いずれも過去最高の施設数だった。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、入国制限などにより訪日旅行が実質的に制限されているほか、国内旅行においても外出自粛要請を受けてホテルや旅館など宿泊業界は非常に厳しい状況が続いており、京都も例外ではない。
実際に、京都市観光協会が公表した 2020 年 2 月の京都59ホテルにおける客室稼働率は、前年同月を 24.2 ポイント下回る 54.3% に大幅下落。この数値は、これまで最も低かった 2015 年 1 月の 65.7% を 10 ポイント以上下回るレベルだ。
さらに、コロナショック前の 2020 年 1 月には全国で初めて京都市内で新設されるホテルまたは旅館業等の宿泊施設に対して、2021 年以降原則バリアフリー化を義務付ける方針を発表している。
バリアフリー化の原則義務化による新設ホテルの抑制に加えて、新型コロナウイルスによる未曽有の事態にも関わらず、京都市の宿泊施設数は過去最高の数値を記録したということになる。
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過去最高の宿泊施設数を記録した背景には、ホテルプロジェクトは、その規模にもよるが一般的には、2~3年程度かかることもあること、そして、2020 年は東京五輪が開催される予定で訪日客の増加が見込まれていたことなどが挙げられる。
実際に、2020 年 2 月に新しく開業した旅館・ホテルは 4 施設、簡易宿所営業の宿泊施設にいたっては 49 施設も増えており、新型コロナウイルスによる未曽有の事態でも、新しくオープンする宿泊施設は止まらず増えている。
新型コロナウイルスによる影響が収まる気配はいまだなくゴールデンウィークにも差し掛かる可能性すらある。ゴールデンウィークも外出自粛要請により吹き飛べば、ホテル業界に甚大な影響を与えかねない。