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世界最大級の宿泊予約サイトのBooking.com(ブッキングドットコム)はこのほど、米検索エンジン大手の Google(グーグル)のスマートホーム製品ブランドの Google Nest(グーグルネスト)とパートナーシップを締結したことを明らかにした。
旅行者や宿泊施設オーナーの利便性を向上させる狙いで、一定条件をクリアした米国内の旅行者にはスマートスピーカーの「Google Nest Mini」を無料提供するサービス付きとなる。
Booking.comの「コネクテッド・トリップ」とは、飛行機からホテル、レストラン、レンタカー、ライドシェア、アクティビティなど、旅行に必要なチケット購入や予約の手配を1つのプラットフォーム内で完了させるもの。
1996 年の起業からホテル予約を主体にビジネス展開してきた Booking.com だが、すでに数年前から「コネクテッド・トリップ」の構築に着手しており、フライトチケットの購入やレンタカーの手配、観光ツアーの予約など、旅行関連サービスの提供を始めている。将来的には予測分析技術を活用し、旅行者個々にパーソナライズした旅の提供を目指す考えだ。
この「コネクテッド・トリップ」の体系構築の中で結ばれたのが Google Nest との提携だ。例えば、年末年始の一定期間に Booking.com で150ドル(約16,400円)以上を費やす米国の旅行者にGoogle Nest のデバイスを無料で提供する。
プロモーション的な要素はあるものの、宿泊体験を向上させることができる製品やサービスへのアクセスをパートナーに提供することを目的としている。旅行者は、今のところ Google Nest を使ってフライトの時間、天気、翻訳などの情報を入手できるという。
Booking.com と Google Nest によれば、プライベートな宿泊施設では宿泊客やホストはスマートテクノロジーを駆使した安全性やセキュリティの強化を求めているという。キーレスロック音声アシスタントといったスマート製品は、旅行者の宿泊体験を向上させ、ホストなど宿泊事業者の時間やリソースの削減につながる可能性もある。
Googleは 今年初頭、Google アシスタントにホテル直接予約サービス機能「Google on Book(グーグル・オン・ブック)」を追加しており、その際、Booking.com の姉妹ブランド、Priceline(プライスライン)をパートナーの1社として名を挙げている。
なお、Booking.com と Google Nest は今回のパートナーシップに関する追加の発表を今後通カ月以内に発表するとしている。