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全国でビジネスホテルを展開するアパホテルは、同社が提供するスマートフォン向け公式アプリのダウンロード数が2018年10月に40万ダウンロードを突破したことを明らかにした。ビジネスホテルが公式に提供するスマホ向けアプリとしては国内最大になるとみられる。
アパホテルは、国内外で454ホテル76,602室を展開する最大手ビジネスホテルチェーン。国内については、東京都心から地方中核都市へと展開を広げ、2020年3月末までにパートナーホテルを含むアパホテルネットワーク全体で10万室の達成を目指す。
さらに、アパホテル会員の累積メンバー数は1,500万人を超え、公式アプリで囲い込みを固めるアパホテル。今回は、アパホテルが提供する公式スマホアプリの秘密に迫る。
2010年4月に中期5ヵ年計画「SUMMIT 5(頂上戦略)」をスタート。「一点突破・全面展開」をキーワードに、東京都心でトップを取る戦略を進めた結果、ホテル部門では東京都23区内で「アパホテル」ブランドの客室数が10,446室(建築・設計・計画中を含む)とトップに。
2015年4月から中期5カ年計画「SUMMIT5-II」を始動。パートナーホテル含むアパネットワーク全体で客室数10万室の達成を目指すほか、売上高は1200億円、訪日外国人の宿泊者数を250万人、アパカード会員1,500万人を目指している。
アパグループは目標達成に向けて、ホテルの新規開発は東京都心のみならず地方中核都市をも視野に入れるとともに、土地オーナーに対するフランチャイズ展開を強化。アパカード会員は目標達成し、客室数も7万室を超えるまでに増えており目標に向けて着実に進捗している。
そんな中で、アパグループがホテル展開とともに加えて力を入れているのがアパホテルの公式アプリによる顧客囲い込みだ。
2017年4月にリリースされたアパホテルのスマートフォン向け公式アプリ、その中でも目を引くのが、QRコードによる「事前チェックインサービス」と「部屋選択機能」だ。
QRコードによる事前チェックインサービスでは、アパアプリからの宿泊予約後にアプリから事前チェックインを行うことで、フロントでQRコードを見せるだけでスムーズにルームキーを受け取れるようにする。
また、アプリから予約・クレジットカードで支払い済みの場合、宿泊当日の事前チェックイン時に「部屋選択機能」が利用できるようになりフロアや客室をゲストが選べるようになる。
さらに「追加購入機能」を利用するとアプリから朝食・VOD(アパルームシアタ―)・アパ社長カレー・レイトチェックアウトを追加購入することも可能。
アパホテル公式アプリをインストールすることでしか利用できない新しい機能を利用できるようにすることで、アパホテルはアプリダウンロードを着実に増やしている。
アパグループは、公式アプリでの利用サービスを増やすことに加えて行っているのが、公式サイトやアプリからの直接予約に対するポイント還元だ。
アパホテル以外の宿泊予約サイトからの予約の場合は100円で1ポイントのみの獲得となるが、公式アプリやサイトから直接予約を行うと10倍のポイント還元を行う。
さらに年間利用10,000ポイントの獲得を行うと「アパ・ダイヤモンド会員」となり、還元率は最高の11%にもなる。これは100円の利用で11ポイントを獲得できる計算となる。
アパグループは、公式アプリのみでしか利用できないQRコードによる「事前チェックインサービス」や「部屋選択機能」、そして公式アプリやサイトを通じた直接予約に対して大胆なポイント還元を行うことでユーザー獲得とファン化を推し進めている。