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ホテルに宿泊した際に客室に備え付けられた電話を利用してフロントへ連絡したりモーニングコールを設定するなどした経験はないだろうか?
これまでのホテルに必ず置かれていた客室電話が今、Amazon Echo(アマゾン・エコー)を始めとしたスマートスピーカーに置き換わる動きが米国を中心に加速し始めている。
Amazon EchoとはAmazon.comが開発した音声だけで遠隔操作できるスマートスピーカー。Amazon EchoはAIアシスタント(人工知能)のAlexa(アレクサ)を搭載しており、名前の「アレクサ」と呼びかけることで反応する。
Amazon以外にも、Appleの「HomePod」(ホームポッド)やLINEの「Clova WAVE」(クローバウェーブ)、Googleの「Google Home」など様々なスマートスピーカーが発売されており話題を集めている。
これらのスマートスピーカーは、家庭内ネットワークにつながった様々な家電等の機器(IoTデバイス)を音声操作するものとして認識されている場合も多いが、家だけに限らずホテルやオフィスなど様々な場所で利用できる可能性も秘めているのだ。
このようなスマートスピーカーをホテルに導入しようとする動きが米国を中心に徐々に増えてきている。例えば、ラスベガスにあるカジノホテル「Wynn Las Vegas」(ウィン・ラスベガス)では、4,700の客室すべてにAmazon Echoを設置することを発表。
ホテル宿泊客は、Amazon Echoに話かけることでテレビの電源や温度調節、ライトコントロールなどの操作をリモートで行うことができるようになる。
また、マリオットインターナショナルも各社のスマートスピーカーの比較検討を行っており、同社ブランドの一つであるW(ダブリュー)ホテルの一部でルームコンシェルジュとしてAmazon Alexaをテストするなど導入に向けた検討を進めている。
ホテル各社ともスマートスピーカーを導入することにより客室サービスの向上を狙っている。日本ではまだこのようなスマートスピーカーを導入する動きは目立っていないが、まだまだ時間はかかりそうだが日本でも徐々に浸透していく可能性はありそうだ。