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昨今、「インスタ映え」というInstagramで映えるような写真を意味する言葉が流行るほどにInstagramに注目が集まっています。Instagramは写真・ショートムービーの共有SNSサイトで全世界で利用されており月間アクティブユーザー8億人を超えるとも言われています。
この急成長サービスであるInstagramをホテルや旅館、民泊などのプロモーション手段として利用する例が増えてきています。そこで今回は、Instagramを積極的に活用している宿泊施設に焦点を当て、活用事例を見ていきます。
Instagram(インスタグラム)とは、一言でいうと写真・ショートムービーの共有SNSサイト。Instagramの発表によると、月間アクティブユーザーは8億人でデイリーアクティブユーザーは5億人を超えます。
さらに2016年には日々のなにげない瞬間を複数の写真やショートムービーとしてシェアする「Instagram Stories」(ストーリーズ)が登場。
投稿した写真や動画は24時間後に消えるため好きなだけ投稿できるというのが特徴で、昨今利用者が急増しており、デイリーストリーズアクティブユーザーは3億人を超えています。
ホテルや旅館、簡易宿所に至るまで多くの宿泊施設でInstagramで公式アカウントを開設する例が相次いでいます。その背景には、旅行を検討しているユーザーが旅行ガイドで旅先を探すのではなくInstagramで探す例が増えているからだ。
Instagramの公式調査によると、旅先を考えたり、週末の過ごし方を考える際に、全体の67%のユーザーがInstgaramを参考にしているといいます。(関連記事)
Instagramを利用する際に活用されるのが、#の記号から始まる文字列である「ハッシュタグ」と呼ばれるもので、「#女子旅」「#京都」などハッシュタグを活用すると、同じ言葉で投稿されている他人の投稿を一覧として表示することができます。
つまり、宿泊施設の公式アカウントを通じて、関連する「ハッシュタグ」で宿泊施設の魅力を継続的に発信することで、ユーザーの目に留まり予約につながるといった効果が期待できるのです。
次章では、実際にInstagramを活用し多くのファン(フォロワー数)を獲得している宿泊施設を実例として見ていきましょう。
「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を。」をコンセプトに東京や京都を中心にホステルを運営する株式会社Backpackers’ Japanの2号店「Nui. HOSTEL &BAR LOUNGE」。
カフェとバーラウンジを併設したこちらホステルのInstagramでは、普段のホテルの日常を発信。約6,000人にもなる多くのファンの支持を獲得しているのが特徴です。
Nui. HOSTEL &BAR LOUNGE Instagram
東京の日本橋に2017年にオープンした地下付きホステル「CITAN」では、併設するバーラウンジとカフェでの何気ない「今」を投稿しています。オープンから1年に関わらず約4,000人にフォローされるなどファンが多いのが特徴です。
上記で紹介したNui. HOSTEL &BAR LOUNGEを運営する株式会社Backpackers’ Japanの4号店となる店舗で、各店舗のInstagramは、それぞれ多数のファンを獲得できています。
2017年12月京都丸太町に姉妹が作った「京都の日常」を訪ねるホステル「NINIROOM」。Instagramでは、ホテルの雰囲気を統一感を持たせた写真で魅せているのが特徴です。
鏡や棚、お風呂の扉など、一つ一つのこだわりポイントを解説した投稿が人気です。
「地方と旅人をつなぐ」をコンセプトするホステル「IRORI Hostel &Kitchen TOKYO」では、東京の観光地の写真の投稿ではなく、何気ない日常の風景を中心に投稿。宿泊ゲストとの記念写真も投稿しており根強いファンを付けているようです。
Instagramでは、東京タワーやスカイツリーなどのようなわかりやすい観光地を投稿しがちですが、あえて日常の何気ない風景を投稿することで、逆に味のある投稿になっています。
IRORI Hostel &Kitchen TOKYO Instagram
歴代の米国大統領も多数宿泊するなど世界のVIPをおもてなしするホテルオークラ東京では、ホテルマン、ホテルウーマンに焦点の裏側にフォーカスした投稿を行っています。普段では見れない裏側の姿にフォーカスした投稿で多くのユーザーに親しまれています。
投稿は日本語と英語で行われて、写真に関連する多数のハッシュタグを利用し、多くの人に伝わるような投稿にも心がけ、多数のいいねやコメントを集めています。
ホテルオークラ東京 Hotel Okura Tokyo Instagram
「泊まれる本屋® 」がコンセプトのホステル「BOOK AND BED TOKYO」のInstagramでは、統一感を持たせた投稿を行っています。
本を読みながら寝落ちできる、そんな至福の「寝る瞬間」を提供する「BOOK AND BED」の魅力を写真で伝える投稿で、多数の支持を得ています。
「BOOK AND BED TOKYO」では、文字よりも写真で表現するような投稿が多く、多言語でのハッシュタグも活用することで、リーチの幅を日本から世界に広げる戦略をとっています。
2017年に総工費15億円をかけ大規模改修を行い「ワインリゾート」に進化した星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳。「ワイン」というホテルのコンセプトにあったインスタ映えする投稿で、多くの支持を集めているのが特徴です。
ワインの写真はもちろんのこと、季節ごとに開かれるフォトジェニックなイベントの写真で、写真を見ただけで行きたくなるような投稿を行っています。