AirbnbはAmazon Primeの元責任者で、同サービスの国際展開に大きく貢献したグレッグ・グリーリー氏を、民泊事業のトップとして採用し、3月18日に入社することを米メディアが伝えた。


グリーリー氏は、Airbnb Plusとの名称でサービスインを発表しているホテルと同等の品質の民泊サービスを管掌する予定。Airbnbは、Alirbnb Plusの認証物件をAirbnb検索結果上で優先表示させると表明しており、今後の事業展開において非常に重要なサービスとして位置付けられている。グリーリー氏は今後のAirbnbの成長を左右する、重要な部署の責任者に就任することになる。


直近の数か月において、Airbnbのマネジメントチームでは辞任が相次いでいる。昨年10月にはCMO(Chief Marketing Officer)のJonathan Mildenhall氏が辞任。また今後の重要戦略地域と位置付けている中国において、就任したばかりの中国部門責任者が退任。現在は共同創業者自らが中国事業の陣頭指揮を取る状況だ。


またCFOのローレンス・トシ氏は、IPO時期を巡るCEOのブライアン・チェスキー氏との確執を背景に2月に辞任。その後、弁護士でバックオフィス部門のトップのベリンダ・ジョンソン氏がCOOに昇進している。


《関連記事》Airbnb、2017年通期で100億円の利益も


 


Amazonの功績者登用で、さらなる躍進なるか


成長を続けるAirbnbであるが、成長を期待される中国市場では中国ローカル企業の牙城を崩せていない。またBooking.comやExpediaといった二大OTAも民泊サービス部門に力を入れ業績を伸ばしている。民泊事業では世界最大手の地位を築くAirbnbであるが油断はできない状況だ。


ただ創業10年目となるAirbnbも手は緩めておらず、2月には年間ゲスト数10億人を目指すロードマップを発表。ロードマップでは、4つの新しい部屋タイプの追加のほか、新グレード「Airbnb Plus」と「Beyond by Airbnb」の追加、Airbnbコレクションなどの新サービスが示された。


新ロードマップの策定に加え、Amazon プライムで実績を残してきたグリーリー氏の加入により、Airbnbの民泊事業の行方から目が離せない。


情報提供元: Airstair
記事名:「 Airbnb、Amazon プライムの責任者を民泊事業の責任者として登用へ