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Airbnb(エアービーアンドビー)は近く、ゲストから高い評価などを得ているホストをプロモーションする新サービス「Airbnb Select」をローンチする可能性があることを米メディアが伝えた。
旅行業界に特化したメディアサイト「Skift.」によると、「Airbnb Select」は早ければ来週にもスタート。AirbnbのCEO、Brian Chesky氏は、同社創業10年にして最大の変更を2月22日に発表すると1月にツイートしているが、「Airbnb Select」がその変更を指している可能性は高い。なお、現時点では同日にリリースされる大規模な変更に関する公式発表はない。
Airbnb Selectとは、高い評価やレビューを得ているホストに、プロによる視察や写真撮影を提供し、リスティングを優位にするという試み。ホストにはアメニティや安全対策などに関する必須条件を満たすことが求められるが、Airbnb SelectのホストになればAirbnbを通じて施設修繕のための資金援助を得ることも可能となる。さらに、検索結果が優位となり、結果として収益アップも見込まれるという。
Airbnbは2017年から一部のトップホストを対象としたパイロットプログラムを一部の国と地域で行ってきており、これらのプログラムを通じて正式公開へのステップへと進むようだ。
Airbnb Selectについては、パイロットプログラムが行われていた2017年時点では高級物件に特化したサービスとの報道もあったが、高級物件だけに特化しているわけではなく、独自性や安全性、アメニティの充実度などを満たし、高評価を得ているホストが対象となる。
原則としてAirbnb Selectへ参加できるのは、招待者のみでリスティング全体の5~30%を占めると見られている。Airbnb Selectの資格認定プロセスを経たホストには、施設視察と写真撮影の日程が組まれ、Airbnbは視察と撮影を行う担当者を派遣。
担当者は、コーヒーやお茶の用意があるか、衣服の収納設備はあるか、高速Wi-Fiが使用できるか、そろいの食器があるか、きれいなタオルやシーツが用意されているかなどをチェックする。
パイロットプログラムに参加したホストによっては、Airbnbからインテリアデザイン会社を紹介され、施設の改修やアップグレードのための費用の割引を提案されたホストもいるという。
Airbnbはこれまでプロットフォームの運営という立ち位置で、リスティングのアメニティや設備、インテリアデザインなどはホスト主導で進められることが多かったが、Airbnb Selectを通じてリスティングの品質向上という新たな取り組みを開始するようだ。
Skift.が伝えたところによると、Airbnb Selectのリスティングになれば、「検索結果が優位になり、より利益を生むことになると」Airbnb側から伝えられており、通常のリスティングとは異なる方法で掲載されるのではないかと、複数が証言。
また、新しい予約システムのパイロット版に参加したホストは「(パイロット版が)Airbnb Selectと関係あるのかどうかはわからないが、予約が劇的に増えた」とも話しているという。
チェスキー氏がツイートした2月22日の予定の大規模変更が「Airbnb Select」の発表となるのか注目が集まる。