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Airbnbは1月25日、Airbnbコミュニティの皆様へとあてたオープンレターの中で、創業以来初の年次株主レポートの発行を行うことを発表した。これはAirbnb共同創業者兼CEO兼コミュニティ・ヘッドのブライアン・チェスキー氏が明らかにしたもので、2月22日に行われる大規模な変更の第一弾についても触れられている。
オープンレターでは主にAirbnbが歩んできた10年を振り返りながら、Airbnbがこれから目指すべき姿について「無限の時間軸で考える」「全ステークホルダーに奉仕する」という2つの特質を持つ21世紀の企業を目指すべきだとした。
「無限の時間軸で考える」では、企業は一般的に四半期をどう乗り切るかのように有限の時間軸で考えがちであるのに対して、「次の世紀までどう生き残るか」を視野に入れる会社となるべきだとする。
チェスキー氏は1月25日に発したツイートの中で、2月22日にプラットフォーム上で大規模な変更を行うことを明らかにしているが、無限の時間軸を視野に入れたサービスの抜本的な改修の第一弾を行うという。
具体的な改修の中身はこれまでの企業買収やCEOツイートをベースとした憶測の域を出ないが「ホスト主導の世界をエンパワーする」大規模な変更になるようだ。
企業の存在意味について「ビジョンをかたちにするためだ」としながらも、ビジョンの追求をしながらもそれが社会のプラスになっているのか確認する必要があるとし、ステークホルダーに対して「自らに課す責任の指針を明文化する」ことを発表。
具体的にはAirbnbの社員&株主、Airbnbのゲスト&ホスト、Airbnbを取り巻く世界、この3つのステークホルダーに対して、創業以来初となる年次株主レポートを発行。また21世紀の企業に向けた取り組みについてもAirbnbは数値目標を立て、達成度を報告するという。
Airbnbはオープンレターの公表とともに、Airbnbは、同社初の社外取締役にアメリカン・エキスプレスのケン・シュノールトCEOを新たに迎えることも公表。recode等の米メディアによるとAirbnbは2016年下期以降、着実に利益を出しており、2017年には100億円近い利益を生み出しているという。新役員のジョインと2月22日に公表される大規模アップデート等、進化を遂げるAirbnbのこれからから目が離せない。