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Airbnb(エアービーアンドビー)のCFOであるLaurence Tosi氏は、ONBCの取材に「今第3四半期は同社の歴史で最も収益が計上された四半期であり、今年はEBITDAベースで黒字化することができる」と語った。
数字の詳細については明らかにされていないが先日CNBCは「Airbnbの第3四半期の売上高は約10億ドルで50%以上の増収となっている」と報じている。またAirbnb関係筋によると、同社の予約数は2016年に比べると2017年は約50%の増加見込みであるという。
資金を失うことなく収益化しているAirbnbは、Uber、Lyftなど他のシェアリングテクノロジー企業とは対照的な存在だ。例えばUberはライバルとの競争激化により、損失額について前四半期比40%増の14億6000万ドルを計上している。
Airbnbは通年での黒字化を見通すことができる、シリコンバレーのベンチャーキャピタルから資金調達を行った会社の中では、稀な企業となっている。
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シェアリングエコノミーの代表とも言うべきUberが中国やロシアから撤退する一方で、Airbnbは着実に世界的に存在感を高めている。同社は中国のユーザーを獲得のため、中国の事業をAibiyingと改め、CEOのBraian Chesky氏は中国に対する多大な投資を約束。
実際にAirbnbは中国で着実に成果を上げている。AirbnbはCNBCに対して「中国の利用者は第3四半期に前年同期比180%増の100万人に達し、キューバに次ぐ世界第2位の成長国となった」と語っだ。3年前の2014年の第3四半期の利用者はわずか1万人にとどまっており、急激な成長に成功したといえる。
中国事業の成長を果たしたAirbnbだが、一方で中国事業は競合他社との熾烈な競争、経営陣の入れ替え、規制当局への対応との課題にも直面している。現地ライバル企業のXiaozhu(小猪)は投資家から1億2000万ドルの資金調達を実施。またTujiaは中国オンライン旅行大手Ctripを中心に3億円を調達するなど競争が激化している。
ただし投資家はAirbnbのEBITDAベースでの黒字化を評価し、新たに10億ドルの資金を投じるほか、評価額をヒルトンやハイアットの評価額を上回る310億ドルに引き上げている。
シェアリングテクノロジー企業では稀な黒字化企業として引き続き高い成長を維持するのか、来年以降の事業展開も引き続き注目を浴びることになりそうだ。