世界各地にある空港ラウンジが利用できる会員サービス「Priority Pass(プライオリティパス)」は、提携ラウンジを世界400都市850ヶ所に拡大し、ブランドを刷新したと発表した。また、新たにスマートフォン向けアプリやウェブサイトの刷新、デジタル会員証、新たな会員特典の提供も開始した。

プライオリティ・パスでは、新サービスの開発にあたりアジア人旅行者を対象に複数の市場調査を実施し、会員の利用データを分析。調査では中国人とシンガポール人の所得上位10%から15%の消費者が、世界で最も頻繁に旅行する層であるほか、ビジネス・観光目的を合わせた旅行回数では、世界平均の年7回に対し彼らは年9回以上旅行していることが明らかになっている。プライオリティ・パスでは、こうした旅なれた旅行者層の旅行体験を充実させることを重要視しており、中国とシンガポールの約23%の消費者が空港ラウンジの利用を必要不可欠な要素であるとしたほか、出入国優先サービスやトラベルコンシェルジュ、空港タクシー、リムジンサービスといった付帯サービスを重視していることから、2015年にアジアの55ヶ所のラウンジを新設するなどサービスを拡大している。 

一方で、ファーストクラス利用など空の旅にお金をかけるよりも、スパや一流レストランでの食事、文化的行事の見学など現地体験型の楽しみを重視するなど、頻繁に旅行するアジア人旅行者の嗜好の変化も浮き彫りになっており、ゴルフパッケージの割引やレンタカー、空港送迎サービスを新たな会員特典に加えることで、会員旅行者が旅先での時間を最大限に活用できるようサービスの拡充に取り組むとしている。




情報提供元: Traicy