大韓航空は、中東呼吸器症候群(MERS)の対策を発表した。

航空機はMERSに関係なく定期的に消毒を行っているものの、中東からの到着便全便で、MERS発生以後は追加消毒を実施。また、中東発着便にはマスクと消毒剤を追加搭載し、機内アナウンスや質問票を配布している。

疑いのある患者が発生した場合は、検疫当局にただちに報告するほか、機内では他の乗客と離れた座席や専用の化粧室を使用させ、付近の乗客にはマスクの着用を呼びかける。到着後の航空機は隔離した上で、ヒューマンコロナ菌の殺菌に効果があるMD-125殺菌剤で消毒を行った後に使用する。各空港支店には、マスク、消毒剤、体温計などの防護装具を備えた。

航空券の変更や取消は、航空券の条件により払い戻しや日付変更手数料が必要な場合があるとしているものの、感染患者や感染の疑いのある患者、隔離患者の場合は手数料が免除される。警報段階が注意段階であることから、MERS患者以外は無料での変更や取消の対象外となる。今後、事態が悪化した場合は対応を検討する。

感染が疑われる患者の判断基準は、14日以内に中東を訪問したり、MERS患者と接触した対象者のうち、37.5度以上の発熱と、呼吸器や消化器症状がある場合としている。このような場合は搭乗を自制し、疾病管理本部などに確認するよう呼びかけている。

韓国到着便では、熱感知カメラや体温計での体温検査を実施。仁川国際空港では、乗り継ぎの場合でも熱感知での検疫を実施している。


情報提供元: Traicy