ターキッシュエアラインズのイルケル・アイジュ会長は、現地時間9月6日にトルコ・イスタンブールで開催したプレスカンファレンスで、イスタンブールのアタテュルク国際空港で起きたテロ事件などを受けてセキュリティを強化し、空港は通常通り運用を続けていることを強調した。


6月28日には空港でのテロ事件、7月15日にはクーデター未遂が発生。予約客に対しては日程変更、全額払い戻しなどの対応を行い、4,000万米ドル(約41.2億円)の費用を費やしたという。空港セキュリティは国際航空運送協会(IATA)が定める基準を満たしており、建物内に入る際と出国前に荷物検査を行っている。


アタテュルク国際空港のキャパシティは年間7,500万人で、2016年の利用者数は6,400万人となる見通し。2018年2月には新空港に移転し、ターキッシュエアラインズも利用する計画。開港当初は年間9,000万人に対応し、将来的には1億5,000万人の利用に対応できるようになる。現在の利用客のうち、約6割が国際線同士の乗り継ぎ、残りはトルコ国内を目的地とする乗客で、乗り継ぎの利便性を向上させることでさらなる利用者の獲得を狙う。


年間利用旅客数は、2015年にはフランクフルト国際空港を抜き、ロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港に次いでヨーロッパ3位となった。アイジュ会長は、「2〜3年以内に旅客数でヒースローを抜かす」と話し、拡大戦略を継続する意向を強調した。2023年には、旅客数は1億2,000万人、収益は300億米ドル、機材数は500機以上、スカイトラックスの最高評価5つ星の獲得を目指す。


イスタンブールには80ヶ国以上の会社が拠点を置いており、日本からも業務渡航の需要は高いという。7月11日からは東京/成田〜イスタンブール線の機材を大型化している。


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情報提供元: Traicy