全日空(ANA)は、3月22日に発生した国内線のシステム不具合で、原因究明と再発防止策を取りまとめ、発表した。


原因は国内旅客システムのデータベースサーバーを正常に稼働させるためのデーターベースサーバ間の同期をとるネットワーク中継機に機器故障が発生し、相互に通信できなくなったデータベースサーバーが連鎖的に停止した上、故障したネットワーク中継機が故障時に発する異常アラームを発しなかったため、予備機への自動切り替えが行われず、異常に気付くことができなかったことによるもの。


対策として、故障したネットワーク中継機をバックアップ機も含めて交換を実施した。また、今回と同様の中継機の故障が再発した際に、システム検知を行い、直ちにネットワーク中継機を予備機に切り替える改善を行った。


また、システム不具合発生時の利用者への情報発信内容の整備や媒体の改善を行い、情報発信機能を強化する。また、システム障害発生時の運航ダイヤ回復や利用者へご案内等が円滑に実施できるように、障害発生を想定した演習を強化する。年末を目処に、データベースサーバの構成変更や、1台あたりのサーバ容量の増強を行うことで、システム処理性能を向上させる。


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情報提供元: Traicy