宿泊予約経営研究所は、宿泊予約にまつわるユーザー行動に関する調査を行い、結果を公表した。



最初に、検索結果の宿一覧の画面を見るときには何ページ目まで見るかどうかについて聞いたところ、「1~3ページ目まで」の閲覧が5割以上となった。次に「6ページ以上」が29%で続いている。予約サイトの1ページあたりの平均掲載軒数は30軒前後であるため、検索結果の上位180軒までにないホテルは比較対象として考えられないという結果が明らかとなった。



次に、検索結果の宿一覧を見る時に着目しているポイントについて聞いたところ、料金、写真、宿泊プランの順だった。検索結果に含まれる情報はほとんどこの情報のためある意味妥当な結果といえる。各予約サイトの宿一覧ページに掲載されている掲載画像は平均1~3点で、いかに少ない情報で宿の魅力が伝えられるかが重要となる。



施設詳細を閲覧する時に何施設まで見ますか?という質問に対しては、4~6施設が49%で最も多く、ついで1~3施設、7~9施設が続いている。先ほどの質問と合わせると、施設一覧で約90施設が閲覧されたとしても6施設しか施設詳細を見られないということは、詳細を閲覧されるためにはそのわずか6%に選ばれなければならない。検索結果の一覧表示の時点でユーザーの心をつかめるか否かが、その後の予約へ繋げる為の重要な通過点であるとみられる。



そして、宿泊先の候補を絞り込む際に、候補施設数はいくつかについて聞いたところ、3施設が62%、2施設が26%と、8割以上が2~3施設の候補を絞り込むということがわかった。



最後に、宿泊先を決定するための要因について聞いたところ、絞り込む時も決定するときもどちらも料金の割合が高い一方で、クチコミに限ってみてみると候補の絞込み時には18%に対し、宿泊先決定時には30%と1.7倍近くポイントを上げている。「クチコミ」の割合が大きくなる要因として、最後に予約ボタンを押す前に、公平な第三者による評価を見て自分が間違っていないことを確かめておきたいという、ユーザー心理が行動として表れている結果ではないかと推測される。また、ここでネガティブなクチコミに出会ってしまう場合には決定が変わってしまう可能性も考えられる。


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情報提供元: Traicy