トラベルズーは、旅行観光産業におけるロボットの消費者受容を探るため、アジア、ヨーロッパ、北米、南米の6,000人以上の旅行者を対象とした旅行産業におけるロボットの活用に関するグローバル意識調査を実施。その調査結果を日本人の回答をもとに独自に分析し、公表した。



まず、ロボットが数年以内に生活の重要な部分を占めるようになるかどうかという問いには、世界では約8割の人がロボットは生活の重要な部分を占めると答えている。また、中国では95%とほとんどの人がロボットは生活の重要な部分を担うと考えているようだ。一方で日本人は世界平均よりも同意しないと応える人が多く、同意する割合も世界平均より10%以上低い64%となった。実際にロボットが生活の中に関わっていることが少ないため、このような結果になったのではないかと考えられる。



次に、ホテルのチェックイン業務や客室乗務員としてロボットが働くことについて、どの程度受け入れられるかどうかを聞いたところ、受け入れると回答した人が各地ともに60%を占めた。そんな中、日本は受け入れると回答した割合は全体的に70%で、世界平均より10%高い結果となった。昨年には実際にロボットが接客をする「変なホテル」の開業もあったことから、ホテルにロボットがいることに対しての抵抗が少ないのではないかと考えられる。


一方で、客室乗務員としてロボットが接客することに対しては、世界平均は37%程度で、さらには日本人も55%の人が受け入れられないと考えていることから、客室乗務員は生身の人間でいてほしいという思いが強いようだ。



また最後に、旅行業界においてロボットは人間の仕事を奪うかどうかということについて聞いたところ、世界では75%の人がロボットは旅行業界の仕事を奪うと考えていることが分かった。一方で、日本はロボットが仕事を奪うということに同意する意見が世界平均より16%も低くなっている。これは、現在の人手不足が深刻化しロボットの労働力が必要となってきている社会的背景を反映しているものだと考えられる。人の補助役としてのロボットに期待を寄せている人が多いのではないのだろうか。


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情報提供元: Traicy