エアバスとシンガポール航空が共同で出資するシンガポールの飛行訓練施設、「エアバス・アジア・トレーニング・センター(AATC)」が、現地時間4月18日、シンガポールで正式稼働を開始した。


エアバスが55%、シンガポール航空が45%を出資しており、広さは9,250平方メートル。フランスのトゥールーズ、マイアミ、北京に置かれている訓練施設に続き、世界で4番目のエアバス飛行訓練センターとなる。A350XWBが3基、A380が1基、A330とA320がそれぞれ2基の計8基のフルフライト・シミュレーターのほか、6基のコックピット訓練機器や大規模な教室設備を備えており、年間1万人以上の訓練生に訓練コースを提供できるようになる。


AATCは、セレター・エアロスペース・パークに建設された新訓練センターの開業前となる2015年4月から、チャンギ空港近くにあるシンガポール航空の訓練センターで一時的に訓練コースを提供していた。今後は段階的にすべての訓練コースが新センターに移行される。訓練センターの教官はエアバスとシンガポール航空から迎えるほか、さらに新たな雇用も行う計画。


アジア太平洋地域では、今後20年間で現在運航している約5,600機から14,000機以上に需要が拡大することを予想しており、必要となるパイロット数は6.5万人超から17万人近くに増加する見込み。すでに、アジア太平洋地域の17社の航空会社が、AATCを利用する契約を結んでいる。




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情報提供元: Traicy