孫が危篤に陥った乗客のために、エティハド航空機が離陸を中止する出来事があった。イギリスの地元メディアが報じている。


3月下旬、老夫婦が乗ったエティハド航空機は、オーストラリアに向けてマンチェスター空港を出発しようとしていた。離陸に際し、老夫婦が携帯電話の電源を切ろうとしたところ、親族からあるメッセージが届いていることに気付いた。「孫が集中治療室に運ばれた。危篤状態だ。」


老夫婦が乗務員にその旨を伝えると、乗務員はすぐにコックピットへ連絡。飛行機は滑走路へ向け移動中だったが、事情を聞いた機長は、飛行機を駐機場に戻し、老夫婦を降ろしてあげることを決断した。地上職員にも連絡を取り、老夫婦がすぐに移動できるように車も手配した。


こうして老夫婦は病院へ向かい、孫と面会することができた。孫は翌日に亡くなってしまったが、老夫婦は孫に最期の別れを告げる機会を与えてくれたエティハド航空に、深く感謝したという。


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情報提供元: Traicy