カンタス航空は、オーストラリア国内線に高速機内Wi-Fiサービスを、大手ブロードバンドプロバイダーであるViaSat社と提携して2017年初めにも開始すると発表した。


従来の機内Wi-Fiの約10倍となる一人あたり最高20Mbpsに回線速度がスピードアップするため、ストリーミングの動画配信で映画、テレビ番組、ニュース速報、スポーツ中継を楽しむことができるようになる。2016年後半にボーイング737型機1機に導入し、機内での試験を開始する。その後、エアバスA330型機とボーイング737型機に導入する。利用料は無料となる。今後は、国際線と地域路線の機材でもサービスの提供を検討する。


ViaSat社のシステムは、ユナイテッド航空やジェットブルーなどアメリカの航空会社が導入しており、乗客の利用率は業界平均の4倍に達している。また、アメリカン航空はGogo社との契約を解除し、VirSat社のシステムを導入する意向を示している。


カンタス航空のアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は、「長年、国内線に高速Wi-Fiを導入することを目指してきました。今や最適な技術を活用できるようになり、我々の念願が達成できます。オーストラリア大陸は広大な面積を持つため、機内のインターネット接続を実現するのは大変ですが、全国ブロードバンド網による独自の衛星の運用開始によって、ViaSat社のサポートのもと新たなチャンスが切り拓かれました」と述べた。


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情報提供元: Traicy