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ANAケータリングサービスは、羽田工場内にベーカリーキッチンを新設し、生産能力を向上させると発表した。
これにより、12月1日からファーストクラスとビジネスクラス、ANAラウンジ内に加え、エコノミークラスでも自社製のベーカリーを提供する。従来は成田工場で製造していたものの、東京オリンピックに伴う需要増などが見込まれることから新設を決めた。成田工場は今後の生産量増に合わせたスペースとして活用し、羽田工場ではベーカリー、ペストリー、アイス、デザートを集約して製造する。
2011年4月から川崎工場をオープンしたことに伴い、国内線と国際線の機内食製造を移管して空いたスペースを活用して約2.6億円を投じてキッチンを新設。140平方メートルのベーカリー室のほか、46平方メートルのミキシング室などを設けた。オーブンは3台から5台体制にするとともに、成形・分割機1機、個包装機1基を新たに導入し、手作業で行っていた業務を自動化させる。これにより、旧キッチンに比べて、広さは約1.9倍、生産量は現在の1日8,000個から14,000個に、生産能力は4倍以上となる。他社から調達するのに比べて、コストは同じか若干上がるという。
増産体制が整い次第、機内やANAラウンジ以外でも、自社製のパンやケーキなどの製菓類の提供機会を広げていく計画で、1月から千葉県のテーマパークへ1日1,000個程度の供給を開始する。今後は都内のホテルなどにも提供することを視野に入れ、2025年までに年間30億円の売上を目指している。