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ANAグループのANA総合研究所とフランスのアルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)は、日本とヨーロッパの交流促進を目指して覚書を締結した。都内で、ANAホールディングスの片野坂真哉社長、アルザス オ・ラン県のエリック・ストロマン議長兼知事らが出席し、調印式を開催した。
両者は日本とヨーロッパ間の相互理解促進と認知度向上、産品輸出入促進のための市場調査に協力する。日本とアルザス地方の学生を対象とした研究プログラムを検討、実施するほか、CEEJAの「ビジネス・インキュベーター制度」を活用し、ANA総合研究所から来年にも研究員1名か2名を派遣する。
CEEJAは日本とアルザス地域圏を中心としたヨーロッパとの経済、学術、文化交流の推進のため、オ・ラン県とアルザス地方政府が主導し2001年に設立。日本企業の進出や経済活動を支援すると同時に、ヨーロッパでトップクラスの日本学研究施設として知られている。2013年には日本の外務大臣表彰を受賞している。
さらに、ANAセールスは日本とフランスの有効促進に繋がるイベントとして「フランス・アルザスふれあいウォーク」を開催。ヨーロッパの美しい村30選に選出されたリクヴィル市で、収穫前のぶどう畑や近隣の街のキーンツハイムを通る約6キロを、2時間半から3時間かけて、日本語を学ぶ現地学生と一緒にウォーキングする。実施日は2016年9月4日、送客目標は約200名。2016年1月より販売を開始する。
ANAは2,400種類から選ばれたアルザス地方のワインを搭載してビジネスクラスで提供しているほか、ブリュッセル、パリ、フランクフルト、デュッセルドルフなどを通じてアルザス地方への容易なアクセスを提供している。片野坂社長は、「ヨーロッパからの訪日はプラス80%近い伸びを示している。日本の地方を含めてゆかりの地に足を運んでいる。日本の県産品をヨーロッパに運ぶほか、ボジョレー・ヌーヴォーをはじめヨーロッパのワインをどんどん持ってくる。全日空商事、カーゴなどでも大きなビジネスになる。」と、需要の増加に期待感を示した。