アメリカ・ロサンゼルスのカリフォルニア・サイエンス・センターは、スペースシャトル「エンデバー」を恒久的に展示する「サミュエル・オシン航空宇宙センター」を、現地時間11月13日に一般公開する。


面積は約18,600平方メートルで、既存の展示スペースが倍増する。航空宇宙分野の希少な歴史的資料を含む100点の収蔵資料と、100の体験型展示を公開する。同センターが30年にわたり3段階で進めてきた施設整備計画の最終となる第3期プロジェクトにあたる。


実際に宇宙飛行を行ったオービター、固体ロケットブースター、外部燃料タンクを組み合わせた完全なスペースシャトルシステムを、約20階建てに相当する高さの打ち上げ時の姿勢で見学できる。


館内は3つのギャラリーで構成する。「サミュエル・オシン・シャトル・ギャラリー」は高さ約200フィート(約61メートル)で、エンデバーを打ち上げ時の姿勢で展示する。熱防護システム、エアロック、スペースシャトル計画の全135回のミッションの展示に加え、同計画中に命を落とした乗組員を追悼する展示も設ける。



体験型展示としては、機体に沿って約43メートルの高さまで上昇し、機首上方のガラス床の展望台に至る「ローンチ・タワー」、大気圏再突入を再現した高低差約14メートルの「シャトル・ディセント・スライド」、操縦室のレプリカ、「オービター着陸シミュレーター」を用意する。


「大韓航空アビエーション・ギャラリー」では、グライダーから戦闘機まで12機以上の実物を展示する。ホーカー・シドレー ハリアー T.4、グラマン F11F タイガー、ピッツ・スペシャル S-1Cなどが含まれる。また、かつて大韓航空が運航していたボーイング747型機の前方約21メートル部分に入ることができ、機内のシアターでロサンゼルスからソウルまでのフライトを5分間に凝縮した映像を上映する。


このほか、翼の形状による飛距離の違いを実験する「ウィング・シェイプ・アンド・ディスタンス」、ロサンゼルスの街並みでドローンのミッションを実行する「ローンチ・ア・ドローン・ミッション」、フォーム素材の翼を装着して揚力を体感する「ウェア・ア・ウィング」、ピッツ・スペシャル、JN-4ジェニー、ヴェリー・モノクーペを選べる「エアレース・フライトシミュレーター」を設ける。


「ケント・クレサ・スペース・ギャラリー」では、マーキュリー・レッドストーン2号のカプセル、ジェミニ11号のカプセル、アポロ・ソユーズ司令船などを展示する。実物の固体ロケットブースターの内部を歩いて見学できるほか、火星探査車の操縦体験、国際宇宙ステーション内部を移動する没入型体験、デジタル宇宙服の着用体験も用意する。


同日には、写真展「エンデバーの長い旅」も開幕する。カリフォルニア上空での最後の飛行から、ロサンゼルスとイングルウッドの市街地を68時間かけて約19キロメートル移動し、サミュエル・オシン航空宇宙センターに到着するまでの様子と、6か月をかけた垂直組み上げ作業を紹介する。あわせて、IMAX映画4作品の上映も始まる。


入館料は無料だが、多数の来館者が見込まれるため、入場には時間指定の予約制度を導入する。事前予約には4米ドルの手数料がかかり、予約がない場合は入場制限や入場できない場合もある。


建築設計はZGF、エンジニアリングはArup、建設工事はMATT Construction、展示設計はEvidence Designが担当した。総事業予算は4億5,000万米ドルで、これまでに1,100を超える寄付者から4億1,500万米ドル以上が集まっている。主要寄付者はサミュエル・オシン夫妻ファミリー財団とカリフォルニア州政府で、大韓航空とクレサ・ファミリー財団も主要な支援団体となっている。

情報提供元: Traicy
記事名:「 サミュエル・オシン航空宇宙センターが11月13日開業 「エンデバー」展示 」