「ただのビーチリゾートではない」 フィジー政府観光局パレシュ・パントCEO【インタビュー】
フィジー政府観光局は、今年1月から8月までの渡航者数が、主要市場で最も高い伸び率だったと発表した。
今年1月から8月までの日本人渡航者数は6,869人で、前年同期比16%増加した。フィジーの主要市場の中で最も高い伸び率で、全市場の伸び率平均3.7%の4倍以上となった。フィジー統計局が発表した暫定値で、8月の入国者数は全体で99,963人と同月として過去最高を記録した。
フィジー政府観光局では、直行便や時差が少ないこと、ホスピタリティや安心感、日本市場での継続的な発信によって、日本人旅行者から選ばれていると分析している。
日本市場への見解を、旅行業界向けのスペシャリスト養成プログラム「Matai Project(マタイプロジェクト)」や旅行業界とのアライアンス発表のため来日した、パレシュ・パント(Paresh Pan)最高経営責任者(CEO)に聞いた。
ー日本市場におけるフィジー観光の現時点でのゴールはどのような状態ですか
日本ではフィジーはただのビーチリゾートと認識されている。もっと文化的でホスピタリティーに富んだ感動できる意味のあるデスティネーションとして認知してもらいたい。
ー「意味のある」とは具体的にどういうものですか
現代人は日々ストレスにさらされている。そのストレスからの再生がテーマになると考えている。フィジーの人にはその力がある。それは一般的な有名な観光地の博物館や美術館にあるものではない。フィジーはただのビーチリゾートではなく、心が充足される、再生されるデスティネーションと理解してもらいたい。
ーそのゴールに向けて重視している指標は何ですか
最も重要視しているのは日本人の渡航者数だ。年間14,000人を目標としている。フィジーへの渡航者数は順調に上昇しており、2027年には達成できる数字だと考えている。そのために今年4月から日本は新体制となった。デジタルを活用してフィジーのストーリーを伝えていきた。
ー渡航者数を増やすにはフライトが重要になると思いますが、働きかけはされているのですか
日本市場の成長を見て、12月〜1月にフィジー・エアウェイズがシーズナルフライトを増便する。この結果によって週3往復化が期待できる。フィジー・エアウェイズは燃油サーチャージが無いのがいいことだ。買いやすため日本人旅行者のハードルが下がりやすいと思う。
ーフィジーを検討している個人旅行者に向けてメッセージをお願いします
フィジーのホスピタリティ精神(bulaスピリッツ)を体感しに実際に足を運んでもらいたい。ビーチだけではなく、文化的な儀式や現地文化を体験してもらいたい。日本とフィジーは似ているところがあると思う。自然を敬い、一次産業も多い、また目上を敬う文化もある。そういう意味では親和性が高いため、理解のある環境で是非スローダウンする体験をしてほしい。