国土交通省は、ピーチ・アビエーションの機長と副操縦士が乗務前アルコール検査の実施を失念したまま乗務した事案で、アルコール検査体制が適切に機能していないとして同社を厳重注意した。

会社による詳細な事実確認の結果、機長は運航規程で飛行勤務開始前12時間以内の飲酒が禁止されているにも関わらず、飲酒していたことが判明した。

国土交通省は立入検査を実施したところ、機長は禁酒時間内であることを認識しながら意図的に飲酒し、会社からの聴取にも虚偽の説明を行っていた。結果として機長は酒気を帯びていなかったものの、機長を含む全員が乗務前アルコール検査を失念し、検査の管理担当者もシステム上に検査結果を受領していない旨の表示がされていたにもかかわらず運航乗務員に確認するなどの適切な対応を行わなかったという。

国土交通省はピーチに対し、再発防止策を3月7日までに報告するよう指示した。

情報提供元: Traicy
記事名:「 国土交通省、ピーチを厳重注意 アルコール検査未実施乗務で