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全日本空輸(ANA)は12月3日、東京/羽田〜ミラノ線を開設した。国際線の新規路線としては2020年12月14日に開設した東京/羽田〜深圳線以来、4年ぶり(東京/成田発着から移管された東京/羽田〜青島線を除く)。当初は2020年の開設を計画していたが、コロナ禍の延期を経て4年越しの就航となった。
12月から2025年2月にかけて順次開設する欧州3路線の第一弾で、2025年1月31日には東京/羽田〜ストックホルム線、同年2月12日には東京/羽田〜イスタンブール線が控える。全3路線の開設後は、ANAの欧州内の就航地は8か国9地点となる。
ミラノには1990年代後半に大阪/関西発着の路線を展開していた経緯があり、再就航は約25年ぶり。新規路線となる東京/羽田〜ミラノ線は火・木・日曜の週3便で、ミラノ行きのNH207便は東京/羽田を午前1時5分に出発、午前8時30分に到着。東京/羽田行きのNH208便はミラノを午前10時30分に出発し、翌午前7時30分に着く。機材はビジネスクラス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス146席の3クラス計215席仕様のボーイング787-9型機。東京/羽田発のNH207便は第2ターミナル国際線施設(T2I)を使用する。これにより、T2Iからの出発便は18路線27便となる。
ANAはミラノ・マルペンサ空港にも乗り入れる鉄道会社のトレニタリアと7月1日から提携を結んでおり、現地到着後は鉄道に乗り換えることでイタリア国内25都市や欧州各国にアクセスできる。また、ITAエアウェイズのイタリア国内線6路線や東京/羽田〜ローマ線などで共同運航(コードシェア)を行い、周遊旅行の利便性も高めている。
日本・イタリア間双方で旺盛な貨物需要もあり、日本発から半導体や自動車部品、工作機械、衣料品など、イタリアからは革製品やブランド衣料品、医薬品、航空機部品、電子タバコ、建築資材用の大理石などが出荷されるという。
初便の出発に合わせて羽田空港で2日夜に行われた就航式典では、イタリア出身のタレント・パンツェッタ・ジローラモさんが軽快なトークで現地の魅力を紹介。ANAの平澤寿一専務、ITAエアウェイズのファビオ・ビゴッティ日本・インド支社長らがテープカットで就航を祝った。
乗客203名を乗せたNH207便は、ANA社員らに青いペンライトで見送られ、午前1時9分に73番スポットを出発。同23分に離陸してミラノへ向かった。
NH207 東京/羽田(01:05)〜ミラノ(08:30)/火・木・日
NH208 ミラノ(10:30)〜東京/羽田(07:30+1)/火・木・日