JR東海は、2021年度の重点施策・関連設備投資計画を発表した。連結設備投資額は7,480億円で、リニア中央新幹線計画には4,300億円を投じる。
東海道新幹線では昨年7月にデビューしたN700Sを13編成増備するとともに、既存のN700AにN700Sの一部機能を追加する改造工事を行う。在来線では新型通勤車両315系を7編成56両投入。また、2022年度から投入予定の特急車両HC85系の量産車製造に向け準備を進める。
営業施策では、コロナ禍での旅行スタイル「ずらし旅」などの需要喚起策を昨年度に引き続き展開。また、チケットレスサービス「EX予約サービス」の九州新幹線へのエリア拡大に向けた準備を進める。
このほか、中長期的観点でICTを活用して業務改革に取り組み、10年から15年かけて定常的なコストを単体で800億円程度削減することを目指す。
リニア中央新幹線計画には4,300億円を投資し、品川〜名古屋駅間の早期開業に向けて取り組む。未着工の南アルプストンネル静岡工区については、「国土交通省主催の有識者会議に真摯に対応して大井川流域の方々の懸念を解消することに努める」としている。