エイチ・アイ・エス(HIS)は3月15日、2021年10月期第1四半期(2020年11月〜2021年1月)の業績を発表した。純損益は79億8,100万円の赤字だった。
売上高は388億6,000万円(前年同期比80.5%減)、営業損失は116億7,700万円だった。特別利益として、雇用調整助成金による収入を、個別決算で19億3,200万円、連結決算で34億1,100万円を計上している。
期間中の日本出国者数は11万人(同97.6%減)、訪日外客数は16万人(同97.9%減)で、新型コロナウイルスの感染拡大による渡航制限の影響を大きく受けた。Go To トラベルキャンペーンを活用した商品の造成や販売など、国内旅行事業を強化したものの、12月にGo To トラベルキャンペーンが全国で停止されたことから、取り扱いは前年規模となった。テーマパーク事業、ホテル事業、九州産交グループともに前年同期より落ち込んだ。エネルギー事業も、電力卸価格の高騰により、営業損失を計上した。期末時点での営業拠点数は、国内174拠点、海外64ヶ国128都市191拠点に縮小した。
第2四半期、通期の業績予想は、新型コロナウイルスの影響を合理的に算定することが困難であるとして、未定としている。持株会社体制への移行は一旦中止し、業績回復を急ぐ。