フランクフルト国際空港を運営するフラポートは、2020年の利用実績を発表した。
旅客数は1,880万人で、2019年より73.4%減少した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月中旬から利用者が減少し、4月から6月にかけての週あたりの利用者数は、最大98%減少した。第3四半期にはわずかに回復したものの、感染第2波により9月に再び急激に減少。その後は低調に推移した。乗客数は1984年レベルにまで低下した。
一方で貨物輸送は、旅客機の貨物スペースが失われたにもあっ変わらず、2019年とほぼ同じレベルだった。最初の国境封鎖時に、医療品の輸送などで利用されたことが影響した。
航空機発着数は212,235回で、前年より58.7%減少した。累積最大離陸重量(MTOW)は約1,490万メートルトンで、同じく53.3%減少した。
同様にフラポートが運営する海外の空港でも、急激に旅客数が減少した。旅客数は、リュブリャナ空港では288,235人(前年比83.3%減)、フォルタレザとポルトアグレ空港では約670万人(同56.7%減)、リマ空港は約700万人(同70.3%減)、ギリシャの地方空港14空港は約860万人(同71.4%減)、ヴァルナとブルガス空港は約100万人(同78.9%減)などとなった。リュブリャナ、アンタルヤ、リマでは一時的に旅客便の発着が停止されていた。