ブリティッシュ・エアウェイズのロンドン/ヒースローを拠点とするボーイング747-400型機の最後の2機が、10月8日朝、ヒースローを飛び立った。
旧塗装(機体記号:G-CIVB)と現塗装(同:G-CIVY)の2機で、それぞれ拠点とするロンドン/ヒースローから、イギリスのケンブルとセントアサンに向かった。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、2019年の水準には2023年から24年まで回復することが望めないことから、2024年までに段階的に退役させる方針を一転し、7月に即時退役を決定していた。ウェールズにある最後のボーイング747型機は、年末までに退役させる。
ブリティッシュ・エアウェイズのアレックス・クルス会長兼CEOは、「今日はボーイング747型機の退役という感情的な節目であり、空の女王がヒースロー空港から出発するのを見る最後のチャンスでした。ボーイング747型機は当社の100年の歴史の中で大きな役割を果たし、50年以上にわたり当社の航空機のバックボーンを形成してきました。」とたたえた。
ボーイング747型機は、ブリティッシュ・エアウェイズの前身である英国海外航空(BOAC)が1971年4月14日に、ロンドン〜ニューヨーク線で初運航。これまでに、ボーイング747-100型機、ボーイング747-200型機、ボーイング747-400型機を導入した。ブリティッシュ・エアウェイズが世界最大の運航会社であるボーイング747-400型機は、1989年7月に初号機を導入し、1999年4月に最後の機体を受領。最大で57機を運航し、機内ラウンジも設けていた。