アエロメヒコ航空の親会社である、アエロメヒコ・グループは6月30日、アメリカの連邦破産法第11条(チャプター11)を申請した。
運航は継続し、発券済みの航空券や電子バウチャー、プレミアポイントは利用できる。従業員への給与は支払われ、福利厚生も受けることができる。
アンドレス・コネサ最高経営責任者(CEO)は声明で、「航空輸送需要の大幅な減少により、業界はかつてない課題に直面しています。我々は、新型コロナウイルスの世界的大流行が去った後も、この新しい環境で効果的に事業を運営し、将来の成功に向けて十分な準備ができるよう、必要な措置を講じることに取り組んでいます。我々は、チャプター11のプロセスを活用して財政状態を強化し、新たな資金を調達することで流動性を高め、不確実な世界経済において成功するための持続可能なプラットフォームを構築することを期待しています。」と述べた。
アエロメヒコ航空は、1934年にアエロナベスとして設立。メキシコシティ国際空港を拠点に、アメリカ、カナダ、中南米、アジア、欧州へ路線網を展開。ボーイング787型機やボーイング737型機、エンブラエル170型機、エンブラエル190型機を119機保有している。
これまでに、ラタム航空グループやアビアンカホールディングスが、新型コロナウイルスの影響でチャプター11の適用を申請している。これらの航空会社は、新型コロナウイルスの感染拡大による需要低下により経営状況が悪化したものの、公的支援を得られなかった。