訪日外国人(インバウンド)向けメディアの「MATCHA」は、新型コロナウイルスによるインバウンドへの影響を、台湾、香港、アメリカ、シンガポール、タイの5ヶ国からの1月と2月のアクセスをもとに調査し、公表した。



台湾からのアクセスは、日本への渡航警戒レベルを引き上げた2月14日から急激に低下し、その後も下落傾向にある。同様にタイでも、政府による日本への渡航自粛の呼びかけ後、前後1週間でアクセス数は約37%減少した。アメリカからのアクセスは、台湾や香港と比較して安定していたものの、2月25日のアメリカ疾病対策センター(CDC)による声明の発表以降、下落傾向にある。



検索ワード別では、台湾や香港からは通常、清水寺や河口湖などの観光地に関するキーワードの表示回数が多いものの、「日本口罩(「日本のマスク」の意)」や「日本武漢肺炎」、「pitta mask」といった、新型コロナウイルスの関連ワードが増えた。タイでも同様の傾向がみられたものの、英語圏では新型コロナウイルス関連のキーワードによる検索は急増していないという。



MATCHAでは、現状ではすぐに来日することを宣伝することは効果的ではないとしながらも、Facebookでは、桜やカフェを紹介する記事に対する反応が良いことから、観光地を紹介コンテンツの制作や、認知度を高める活動は継続すべきであるとまとめた。

情報提供元: Traicy
記事名:「 訪日客の日本関連の検索、観光地からコロナに変化 桜やカフェに対する興味は変わらず、MATCHA調査