プリンセス・クルーズによると、乗員乗客21人から新型コロナウイルスの感染が確認されたクルーズ船「グランド・プリンセス」号が、現地時間3月9日にもアメリカ・カリフォルニア州のオークランド港に入港する。
「グランド・プリンセス」号は、サンフランシスコ沖約50マイル(80キロ)に停泊しており、オークランド港への入港後には、治療や入院が必要な人を下船させ、カリフォルニア州内の病院に搬送する方針。正確なタイミングは当局などとともに決定する。
乗員乗客全員に対し、新型コロナウイルスの検査を行う計画で、カリフォルニア州に居住する乗客は州内の施設、それ以外の人は他の州の施設、乗員は船内で隔離される。日本を含む54国籍の乗員1,111人、乗客2,422人の計3,533人が乗船しており、重病の乗客は救助艇で下船している。
「グランド・プリンセス」号は、バミューダ船籍のクルーズ船。1998年に建造し、2011年に改修した。2月11日から21日にかけて運航した、サンフランシスコ発着のメキシコクルーズに乗船していた2人の乗客が新型コロナウイルスに感染していたことがわかっている。1人が死亡し、もう1人も重篤な状態が続いているという。船はその後、ハワイクルーズに出発していた。