シンガポール入国管理局は、シンガポールの永住権を持つ45歳の男性が、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための自宅隔離命令に違反したことから、永住権を剥奪された。
過去14日以内に湖北省を除く中国本土を訪れた、シンガポール居住者や長期ビザ保有者に対して、14日間の自宅隔離(Stay-Home Notice)を求めている。
2月20日に入国した男性は、チャギ国際空港で説明を受けたものの、その後に電話に応答せず、入国管理局の検査時に、申告された場所にいなかったという。23日に入国管理局の職員が、シンガポールを離れようとする男性を見つけて処罰が行われることを警告したものの、国外に出発することを主張。永住権を剥奪し、シンガポールへの再入国を禁じた。
入国管理局は、自宅隔離違反した場合、外国人労働者は労働許可が取り消され、本国に送還される可能性があるほか、学生は停学や退学などの処分、永住権や長期滞在ビザ保有者は再入国許可や永住権が取り消される場合があるとしている。