ANAは12月4日、機内清掃のスキルを競うコンテストを初めて開催した。
ANAグループは英・SKYTRAXが運営するワールド・エアライン・アワードの機内美観を評価する「World’s Best Airline Cabin Cleanliness」を2013年と2018年の2回受賞している。清掃スタッフの目標にできる場としてコンテストを開催することで、機内清掃スタッフ個々の技量を伸ばし、清掃部門全体のレベルアップを図る狙いがあるという。
会場のANAグループの総合トレーニングセンター「ANA Blue Base」(大田区)には、羽田、成田、新千歳、中部、伊丹、関西、松山、福岡、佐賀、那覇の10空港から12名の機内清掃スタッフが出場者として集まった。
競技を行なったのはボーイング777型機のモックアップ内。出場者は5分間の持ち時間で、窓側・中央・通路側の3席を4列分、計12席を清掃した。各座席には、テーブルの汚れやシートポケットに残されたゴミなどの「仕掛け」が多数用意されており、適切に対処できるかを競った。また、荷物棚の忘れ物に気付けるかどうかも審査のポイントになった。
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最優秀賞を受賞したのは、松山空港を担当する和光ビルサービスの上田歌織さん。また、優秀賞に中部空港を担当するピュアラインの張文紅さん、特別審査員賞に福岡空港を担当するコウノイケエアポートサービスの林田知巳さんが選ばれた。
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普段から機内誌や座席テーブルをロックするつまみなどを見栄えよく整えることを心がけているという上田さんは、「まさか1位になれるとは思っていなかった」と驚いた表情で受賞を喜んだ。競技については「5分間がとても短く感じた」と振り返った。
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