カンタス航空は10月19日、世界最長となるニューヨーク~シドニー間の直行便QF7879便の調査飛行を実施した。
この調査飛行では、乗客・乗員の健康状態の向上や時差ぼけの最小化、乗員の休憩時間の適切な設定のために、超長距離フライトが乗客・乗員へ及ぼす影響を科学的に検証する。
ニューヨークとシドニーは16,200キロメートル離れており、風や気象条件にもよるが、フライトには約19時間半を要する。今回使用される機材は、シアトルの工場から納入されたばかりのボーイング787-9型だが、同機材は本来これほどの長距離フライト用には設計されていない。
同社では、「PROJECT SUNRISE」と称して、エアバス、ボーイングとともに超長距離路線の実現を目指しており、これまでにも2018年3月にパースとロンドンを結ぶ直行便を開設している。今後も、オーストラリア東海岸(シドニー・メルボルン・ブリズベン)~ニューヨーク・ロンドン線の開設のため、11月と12月にニューヨーク~シドニー間、ロンドン~シドニー間の調査飛行を行う予定だ。