日本航空(JAL)は、9月10日から国内線航空券で330日前からの予約受付を開始した。同日、筆者は、ハイシーズンを中心に国内線特典航空券の検索をJAL公式サイトで行ってみた。
従来は2ヶ月前からの予約受付であったものが、一気に330日前から予約受付を出来るようにしたため、受付開始の午前9時30分にはJAL公式サイトもアクセスがしづらくなった。
午後、改めてアクセスしてみると、東京/羽田~札幌/千歳・沖縄/那覇線ではハイシーズンにはほぼ満席状態になっていた。
まだ3ヶ月以上先にも関わらず、年末年始の東京/羽田~札幌/千歳線の空席が非常に少ない。特に、年末に東京から北海道に向かう便と、年始に北海道から東京に向かう便は、長期に渡り予約が取れない状況だ。特典航空券でこれらの便の利用を考える場合、代替手段を考える必要がありそうだ。
一方、2月のさっぽろ雪まつりのシーズンは、空席が少なくなっているものの、まだ確保可能な便はある。検討している場合は、早めに手配したほうが良さそうだ。
観光需要が旺盛な東京/羽田~沖縄/那覇線は、来年のGWの便も埋まりはじめている。今年のGWは10連休であったが、来年は祝日が分散するため、5連休となる5月2日~6日を中心に満席近くなっている。これから特典航空券の予約を検討する場合、日程の工夫が必要そうだ。
一方、年末年始の沖縄/那覇線は、日程がバラけるからか残席がある便もある。しかし、豊富ではないため、検討している場合は、可能な限り早い手配が求められる。
なお、JAL国内線特典航空券は、当日に出発空港で空席があれば、予約便より前のJALグループ便に無料で変更ができる。希望便に空席がない場合、とりあえず遅めのフライトを抑えておくという技もある。
対する全日本空輸(ANA)の特典航空券は、運航ダイヤ(夏ダイヤ・冬ダイヤ)ごとの一斉予約を実施している。来年3月までの特典航空券予約はすでに開始しており、予約不可期間(ブラックアウト)もあることから、繁忙期の予約は厳しくなっている。
JALの330日前予約受付と同時に、提携航空会社のブリティッシュ・エアウェイズやアラスカ航空などでも、JAL日本国内線の予約受付を開始した模様だ。
JALと予約可能時期は揃えられており、必要マイル数や払戻手数料、払戻可能期間の違いを除けば、大きなアドバンテージとはならないとみられる。
なお、前述した当日の前便変更は、提携航空会社が発券した特典航空券では対象外となることもある。
一方、ANAと提携するユナイテッド航空の特典航空券は、約330日前から予約可能。ANAのウェブサイトでは予約できない期間の予約ができるので、比較的予約が取りやすい。JALの予約制度変更により、日本の2大航空会社の特典航空券の最後の砦となりそうだ。
来年8月のお盆は、8月10日~12日が3連休、8月17日・18日が土日という曜日構成で、8月13日~16日を休むことで、最大9連休となる。この期間の特典航空券の利用を検討している場合、やはり早めのプランニングが必要そうだ。