全日本空輸(ANA)は、新搭乗スタイル「ANA FAST TRAVEL」を伊丹空港に順次導入する。
「ANA FAST TRAVEL」とは、ANAが展開している空港でのわかりやすい手続き、待ち時間の極小化を目的としたスムーズな搭乗スタイルで、東京/羽田、札幌/千歳、福岡、沖縄/那覇への導入に次ぎ、5空港目の導入となる。
まずは、「ANA PREMIUM CHECK-IN」カウンターを南ウイング2階に設置し、きょう9月3日より運用を開始する。自動チェックイン機2台のほか、カウンターは通常のカウンター6ヶ所と、着席型のローカウンターを1ヶ所設けている。隣接した場所には、通常の自動チェックイン機とカウンター1ヶ所も設ける。
2020年3月には、預け入れ手荷物の検査を預け入れ後に行う、「インライン・スクリーニング・システム」を導入する。導入後にはカウンター近くの検査機器を撤去できることから、通常のカウンターを8ヶ所に増やす。専用保安検査場も移設する。ANAマイレージクラブの上級会員、スターアライアンスゴールド会員、プレミアムクラス利用者が利用できる。今冬には、「ANA SUITE LOUNGE(ANAスイートラウンジ)」「ANA LOUNGE(ANAラウンジ)」にも、専用保安検査場からそのままアクセスできるようにする。
2020年夏には、1階の出発カウンターのレイアウトを変更するとともに、大きな文字やピクトグラムを活用するなど、デザインをリニューアルする。自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop」を8台導入するほか、自動チェックイン機を集約して配置することで、待ち時間の削減を図る。身体が不自由な人や子供連れなど、サポートが必要が乗客向けの「Special Assistance」カウンターも設置する。
伊丹空港では、保安検査場に同時に複数人が利用できる「スマートレーン」を導入するなど、待ち時間の縮小に向けた取り組みを進めている。