6月1日午後2時頃、全日本空輸(ANA)のサンノゼ発東京/成田行きのNH171便(ボーイング787-8型機、機体記号:JA828A)が飛行中に、空調・与圧システムが一時的に2系統同時に不作動となっていたことがわかった。国土交通省は6月4日、重大インシデントに認定した。
同便は、現地時間午後0時15分にサンノゼを出発。乗員12名と乗客151名の計163名が搭乗していた。三陸沖を飛行中に不具合を示すメッセージが表示されたことから、管制の優先権を要請し、高度約43,000フィートから10,000フィートまで降下した。降下後には客室内の与圧が安定したことから、成田空港には通常着陸した。
調査の結果、降下中に空調・与圧システムが一時的に2系統同時に不作動となっていたことが判明したという。客室に酸素マスクは下りなかった。ANAでは、エアコンの一部に不具合が内在している可能性があるとして、詳細を調査している。