ハワイアン航空は、アメリカ運輸省が5月13日に発表した、羽田空港発着枠割当の仮承認に異議を申し立てる意見書を、現地時間5月30日に提出した。
ハワイアン航空は、ロサンゼルス線に割り当てられた2枠のうち1枠を、ハワイアン航空によるホノルル線に割り当てるべきだと主張している。ハワイアン航空はホノルル線へ3枠の割当を求めており、そのうち1枠でホノルル線への割り当ての仮承認を受けている。
意見書によれば、ホノルル線の需要はロサンゼルス線を遥かに上回っていること、ユナイテッド航空の共同事業パートナーである全日本空輸(ANA)がすでに就航していること、発着枠が増加した場合に見込まれる搭乗率が路線の維持が可能な水準を大きく割り込むことなどを指摘した。また、申請中の日本航空(JAL)との共同事業が承認されれば、さらなる競争が促進されることも理由に挙げた。ロサンゼルス国際空港が大手航空会社を優遇し、ハワイアン航空のような小さな航空会社の競争を阻害していることも批判した。
アメリカ運輸省は、ユナイテッド航空とアメリカン航空に、ロサンゼルス線の発着枠の仮承認を行っている。さらに、デルタ航空とアメリカン航空はすでにロサンゼルス線を運航しており、アメリカの航空会社3社が1日4便を運航することになる。
5月30日に東京都内で開かれた記者説明会では、テオ・パナジオトゥリアスグローバルセールス&アライアンス上級副社長は意見は申し立てたものの、追加枠の配分は求めない意向を示していた。