日本航空(JAL)は、12月2日の東京/成田発シカゴ行きのJL10便(ボーイング777-300ER型機、機体記号:JA736J)に乗務予定の統括機長のアルコール検査を、同乗の別の機長が代行していたことを明らかにした。



統括機長は乗務のため成田国際空港に到着後、出頭前の午前8時50分頃にロッカールームにおいて予備のアルコール感知器で検査を実施したところ、基準値が1リットルあたり0.10ミリグラムのところ、同0.09ミリグラムのアルコールが感知されたことから不安に思い、午前9時頃に出頭後、Operations Guideに定めるアルコール検査実施要領に従わず、同乗の機長にアルコール検査の代行を依頼した。依頼を受けた機長は、当初はうがいをしてから再検査することを勧めたものの、結果的に午前9時過ぎ頃に検査の代行を応諾し、アルコール検査を代行したという。



統括機長は前日の夕食時に、350ミリリットルの缶酎ハイを3本摂取したという。アルコール検査を代行した機長が帰着後、所属長に報告したことにより、明らかになったとしており、統括機長と代行した機長は厳正に処分したという。同便は東京/成田を午前10時48分に出発し、シカゴには同日の午前6時48分に到着した。乗員16名と乗客136名の計152名が搭乗していた。



JALでは、「乗務員の飲酒に関し厳格な対応が求められている中、このような事例を発生させてしまいましたことを大変重く受け止めています。度重なる乗員による飲酒に関連した不祥事により、お客さま、ご関係のみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことを、重ねて深くお詫び申し上げますとともに、再発防止に向けた取り組みを徹底してまいります」としている。



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情報提供元: Traicy
記事名:「 JAL統括機長、別の機長にアルコール検査の代行を依頼