ホテルグレートモーニングは、福岡・博多に「ホテルグレートモーニング」を11月23日に開業した。
次世代の冷暖房システムとして、グループ会社のKFTが展開している「HIKARI FIRST(光ファースト)」を全館全室に導入し、従来のエアコンをなくしたホテル。エアコンの風が苦手な人も快適に過ごせ、室内の温度ムラをなくすこともできるという。
開業を前に報道陣に説明を行った、親会社であるアニーグループの二枝たかはる氏は、「光ファースト」はパネル表面のセラミックで遠赤外線を放出、吸収することで温度を調整するシステムで、壁紙タイプ、漆喰タイプ、珪藻土タイプなどの製品を開発したという。モデルルームはカナダ、タイ、中国など約100ヶ所にモデルルームをオープンしており、16カ国で特許を取得していると技術をアピールした。日本では神奈川県のLCA国際小学校で採用されており、福岡ではマンション1棟に導入するなど、販売は好調であるとした。一方で、ホテルへの導入の売り込みでは、前例がないことから断られるケースもあったといい、自社で建設したという。総工費は土地取得費用込みで10億円だったという。
提供するアメニティなども自然素材にこだわり、漆喰、珪藻土、竹などをふんだんに使用した。オーガニックコットンと風力発電の風で織り上げる、IKEUCHI ORGANICの竹素材を使用したタオルを採用し、洗剤も環境に優しいものを選択している。寝具はIWATAや八木保デザインとコラボレーションして開発した。
朝食は希望時間に、Hakata Chocolate Shopとコラボレーションしたクロワッサン3種類のうち2種類と、グラノーラヨーグルト、オニオンスープ、酢大豆のセットをルームサービスで提供する。夜食として発酵玄米おにぎりも用意する。客室内の冷蔵庫内のドリンクはすべて無料で、プレミアムモルツなどのアルコール飲料も含まれている。カフェインレスコーヒー、コーヒー、紅茶、八女茶のティーバックや岩石抽出ミネラルを配合したミネラルウォーター「PROBODY」も常備する。
客室タイプと客室数はデラックスツイン12室、デラックスダブル8室、スイート4室、プレミアムスイート1室の計25室。料金は1室28,000円から300,000円。チェックインは午後3時、チェックアウトは午前11時。アクセスは福岡市営地下鉄中洲川端駅から徒歩7分、JR博多駅から徒歩20分。駐車場は設けていない。