旅行予約サイトTrip.com(トリップドットコム)が架空の宿泊在庫を販売していた問題で、運営会社のCtrip.com International(シートリップ)の日本法人Trip.com Japan(トリップドットコムジャパン)はきょう19日、ウェブサイト上に「当サイトにおけるリクエスト予約に係る問題に関して<更新>」と題した声明を発表した。空予約などの一連の不祥事による声明の発表は5回目。
空室がない宿泊施設の部屋を、「残り1室」などと偽ってリクエスト予約という形で販売していた件数は12月4日時点で403件で、そのうち12月12日時点で366件の予約は部屋の確保ができたという。部屋の確保ができていなかった予約は37件で、キャンセル処理を行った上で、12日にはそのうち17件で予約客の同意のもとで商品の変更などの対応を行った。同日時点で予約客からの回答待ちの1件を除いて、全件の対応を完了した。
これらの架空の宿泊在庫の販売は、トリップドットコムの調査では契約を結ぶ販売業者10社によるものであると主張している。現在までに社名などの詳細は明らかにしていない。
トリップドットコムは声明で、「この度は、弊社の管理不足により、皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。今後は、施設様や協会など定期的に協議会を実施し、皆様からいただいた貴重なご意見をもとに、更に販売業者の管理や監督システム、サービスの改善に全力で努めて参ります所存です。トリップドットコムは日本のお客様に寄り添い、日本の宿泊施設様と信頼のおける販売業者とのパートナーシップを深め、より良いサービスをより多くの皆様にご提供できるように努力を続けてまいります」と謝罪した。