エア・カナダは、東京/成田〜モントリオール線の運航を6月2日(モントリオール発は6月1日)より開始した。
モントリオールは、カナダ東海岸のケベック州の州都で、トロントに次ぐ第2の都市。初便となるモントリオール発のAC005便は、モントリオールをほぼ定刻の6月1日午後2時4分に出発。東京/成田には定刻より7分早い、6月2日午後3時43分に到着した。ゲート到着時には放水で歓迎した。
東京/成田発初便のAC006便の出発に合わせて開かれたセレモニーには、国土交通省航空局成田空港事務所成田国際空港長の石井靖男氏、成田国際空港取締役営業部門長の荒川武氏、駐日カナダ大使のイアン・バーニー氏、モントリオール市長のヴァレリー・プランテ氏、ケベック州政府在日事務所代表のルーシー・トランブレ氏、エア・カナダのネットワークプランニング担当副社長のマーク・ガラード氏と日本支社長兼アジア・太平洋地区プレミアムアベニュー統括本部長のワイス貴代氏が出席した。
挨拶したイアン・バーニー駐日カナダ大使は、「エア・カナダが日本を直行便で結ぶ都市は4つとなった。今回の新規路線によって、カナダ東部とアメリカ北東部から乗換なしで日本に来られるようになり、他のアジア諸国への利便性も高まる。カナダ政府はカナダと日本のつながりを強くすることに力を注いでおり、そのために欠かせないのは航空路線の充実。なぜなら経済、貿易、政治、文化、教育、日加関係のあらゆる側面には人々の移動が伴う。どれだけ目的や政策が崇高でも、人と人とをつなぐ手段が整って初めて実現できる。この新しい路線によって、両国間に活気ある新たな機会が生まれるのは喜ばしい。日加相互の観光も活発で昨年に比べて10%以上増加し、それぞれの国を30万人を超える人が訪れている。日本の皆様にはナイアガラの滝、バンクーバー、カナディアンロッキーなどはお馴染みだが、知られていない都市もたくさんある。モントリオールをはじめとしたケベック州の他の地域、カナダ大西洋岸を訪れて新しい発見を満喫していただきたい。」と話した。
機材はフルフラットとなるビジネスクラスは「1-2-1」配列で20席、プレミアムエコノミークラスは「2-3-2」配列で21席、エコノミークラスは「3-3-3」配列で214席の計275席を配置するボーイング787-8型機を使用し、夏期は毎日、冬期は週3便で通年運航する。モントリオールでは、ケベックシティ、オタワ、ハリファックス、シャーロットタウン、ボストン、フィラデルフィア、オーランドへの接続もできる。東京/成田では、日本国内やアジア各都市への乗り継ぎも可能となる。これにより、エア・カナダの東京とカナダを結ぶ路線は、バンクーバー線とカルガリー経由トロント線を合わせた3路線となる。この他に、グループ会社のエア・カナダ ルージュが名古屋/中部・大阪/関西〜バンクーバー線を運航している。エア・カナダは日本〜カナダ間で年間1,300便、計80万席を提供することになる。
モントリオール市のヴァレリー・プランテ市長ら代表団が搭乗しており、東京、広島、大阪、京都で多くの会合を開き、投資やビジネスでの関係性構築、大学間の協定の締結などを進める。ヴァレリー・プランテ市長は、「モントリオール、日本、カナダの結びつき、絆ができればいい。」と抱負を語った。
AC006便は、定刻より3分早い午後5時27分に東京/成田を出発。モントリオールには同日の午後4時20分に到着する見通し。
AC006 東京/成田(17:30)〜モントリオール(16:30)
AC005 モントリオール(14:05)〜東京/成田(15:50+1)