みなさんこんにちは。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀です。
先日、ソウル発リマ往復のアエロメヒコ航空が56,000円というのを見つけ、思わず衝動買いしてしまいました。悪癖だと思っているのですがこれがなかなか治らないのです…。
さて、今回はそんな激安航空券を紹介します。
出発地:成田目的地:キリマンジャロ国際空港(タンザニア)
経由地:香港・アディスアベバ(エチオピア)
航空会社:エチオピア航空
金額:約6万6000円〜(空港使用料など込みの総額)
予約クラス:Tクラス
マイレージ加算率:ANAに30%、ユナイテッド航空に50%
有効期間:4〜30日
発券期限:2017年6月30日
購入期限:出発の5日前まで
ストップオーバー:アディスアベバ国際空港で1回につき70ドルで可能。ただし、ストップオーバーをともなう旅程はオンラインでは発券不可。また、香港でのストップオーバーは不可。
これまでもカタール航空がセールで同区間7万円台前半のものを出していたことは何度かありましたが、6万円台はおそらくないはずです。しかも、この航空券、2017年のお盆前後や2018年のゴールデンウィークでもまったく同じ金額なのです。そのため、この時期に旅行する人にとっては驚異的に安い航空券となります。かくいう筆者も来年のゴールデンウィークのキリマンジャロ行きを予約してしまいました…。ちなみに年末年始については記事執筆時の時点では成田発12月29日、復路のキリマンジャロ発1月9日はこの金額で空きがありました。
ピーク時以外で使いたいという場合は、たとえば金曜の夜に成田を出て、水曜の夜に帰ってくるのが最短となります。「3連休+2日休み」ということになりますね。この場合、現地に土曜の午後から火曜の夕方まで、現地で3泊することになります。
キリマンジャロ国際空港は、その名の通りキリマンジャロのふもとにある国際空港で3,000メートル超の滑走路を備えています。キリマンジャロの登山の玄関口となるのはもちろんのこと、アフリカでも最高といわれるセレンゲティ国立公園や世界遺産のンゴロンゴロ自然保護区などへ向かうサファリの基地となる町、アルーシャまで車で1時間ほどの距離にあります。
キリマンジャロ以外の行き先には安い航空券はないの!?と思われる方もいらっしゃると思いますが、筆者が確認したかぎり、これだけ安い航空券はキリマンジャロ空港への単純往復のみが対象です。ダルエスサラームやザンジバルを含めてほかの都市を目的地にすると最低でも約10万円と一気に金額があがります。それでも高くはないのですが…。
エチオピア航空、あまり馴染みはありませんが、スターアライアンス加盟航空会社です。
全日空(ANA)やユナイテッド航空などにマイルを積算することができます。なかでもユナイテッド航空は積算率が50%なのでおすすめ。長距離線であることから、トータルで約7,700マイル積算されます。ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)などスターアライアンス・ゴールド会員なら、優先チェックインや優先搭乗、ラウンジの利用もできます。ちなみにエチオピア航空はウェブチェックインが可能で、成田空港でもカウンターに寄らずに直接ゲートに進むことができるので、スターアライアンス・ゴールド会員で、自動化ゲート登録済みの人なら、出発時刻の1時間を少々切ってから空港に到着しても十分間に合うでしょう。
Great Circle Mapper
エチオピア航空はエンターテインメントなどは日本語のものがあまりないという欠点もありますが、なんといっても全フライトがボーイング787型機。USBポートは各席に備え付けられています。また、同航空はビジネスクラスへの有料のアップグレードオファーがあり、これまでの経験者の投稿などを総合して判断すると、提示される最低額でも多くの場合、アップグレードが成功するようです。成田〜アディスアベバ間がわずか280ドルという情報もあります。もしこの程度の金額で往復ともアップグレードに成功すると、トータル十数万円で9割近くの距離をビジネスクラスで移動することができます(ただし、シートはライフラットでマイル積算率はアップグレード前のままです)。
この航空券、調査時点ではお盆やゴールデンウィークのピークの日でも8席同時に予約できるほど余裕がありますが、6月30日を待たずに該当する席が売切れてしまう可能性もあります。とにかく即調査即予約を心がけましょう。ちなみにエチオピア航空の公式サイトで予約するのが一番安いようで、予約時に座席指定もできます。また、予約してから発券まで24時間は猶予がありますので、とりあえず確保だけして、残りの時間で再検討してみてもよいでしょう(ただし、発券の最終リミットは2017年6月30日)。
最後に、「確かに安いけれどもタンザニアには興味がないな…。」と思っている方へ。エチオピア航空はピーク時にも価格を変えない”鈍感力”の高いエアラインで知られています。例えば2018年のゴールデンウィークの後半のピークとなる5月2日夜成田発、5月6日夜成田着の香港往復が総額で約29,000円。これもなかなかリーズナブルではないでしょうか。
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