ジェイティービー(JTB)は、ヨーロッパ最大のインバウンドオペレーターのKuoni Global Travel Service(クオニGTS)を買収することで合意した。
アジア発ヨーロッパ行きのインバウンド事業への取り組みを推進するもので、日本だけではなく、アジアなどの新興国市場での営業を強化する。2020年にはヨーロッパへの間顧客数は6.2億人と、2010年と比べて1.5億人増加することが予測されており、中国やアジア市場は堅調な拡大が見込まれていることから、マーケットシェア拡大の鍵となるという。クオニGTSは競合する旅行会社も主要な顧客であるものの、JTBによる株式取得後も中立的なオーペレーターの立場を維持する。
日本の旅行会社では、エイチ・アイ・エスもヨーロッパのランドオペレーター事業を主力事業とするミキ・グループを連結子会社化している。
クオニGTSは、スイス・チューリッヒに本社を置いている。従業員数は約1,400名で、2016年の売上高は5億8,900万ユーロ(約705億円)。