機体胴体前方に「787」の文字、後方には「ANAのネットワーク」「ANAのプロダクトサービスブランド」のイノベーティブ、際立つ個性、モダンジャパンを表現したライン。全日空(ANA)のボーイング787-8型機の導入初号機(機体記号:JA801A)と2号機(同・JA802A)の2機にのみ施されたその塗装は、"鯖"塗装と呼ばれ親しまれた。
2月12日、JA801Aはその"鯖"塗装での運航を終了。2月14日に成田空港から伊丹空港に向けて回送後、MRO Japanにおいて通常塗装へのリペイント作業を行った。
通常、機体の塗装の剥離作業では、剥離剤などの薬剤が用いられる。しかし、今回は世界でも例の少ないボーイング787型機の大規模リペイント作業となったため、薬剤を使用せずに「ダブルアクションサンダー」と呼ばれる研磨工具を使用し、塗装を「削る」ことで剥離作業を行った。
「787」の文字が徐々に削られていく。
水平尾翼・主翼はリペイントを行わず、ビニールで保護されていた。
(後編に続く)