ジョーンズ ラング ラサール(JLL)は、2016年のホテルの取引数が60件となり、2015年と比較して取引数は半減した一方で、推定取引額は2015年を上回ったことがわかった。
取引数は2015年の117件から60件に大幅に減った一方で、推定取引額は2015年の約3,370億円から2016年は約3,640億円と約8%上回った。
ホテル収益の向上と金利低下に伴う取引利回りの低下でホテルの資産価値が上昇、取引額が100億円を超える大型取引も増加しており、「ホテル グランパシフィック LE DAIBA(現「グランドニッコー東京 台場」)は推定660億円、「ロワジールホテル&スパタワー那覇」は推定200億円、「ホテルビスタグランデ大阪」は推定270億円で取引されたとみられている。
アジア系の投資家や事業会社、外資系不動産ファンドによる買いは減った一方、J-REIT、日系ホテル運営会社による買いは増加した。