中国国家観光局は、きょう1月24日午後、中国の旅行関連プラットフォームに対し、アパホテルの取扱いを止めるように求めたことを明らかにした。
アパホテルが客室内に設置している、元谷外志雄代表がペンネームで執筆したコラムをまとめた書籍の一部に、南京大虐殺を否定する内容が含まれていたことを、中国人らが中国のSNSに投稿したところ、拡散、炎上したもの。アパホテルのウェブサイトは、中国からとみられるサイバー攻撃が殺到し、アクセス不能に陥った。アパホテルでは、「日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならない」と、書籍の設置を継続する意向を表明している。
すでに中国の大手旅行会社からのアパホテルの予約は、炎上後すぐにできなくなっていた。産経新聞の報道によると、アパホテルへの中国人の予約率は5%程度で、現状ではアパホテルの経営に大きな影響を与える数字ではないとみられる。
中国国家観光局の広報担当者は、記者とのインタビューで、「中国人観光客への目に余る挑発」と答えた。