小田急電鉄は、12月5日に「新型ロマンスカー70000形披露会」として愛称と新制服の発表を神奈川県相模原市のホテルで行い、車両を報道陣に公開した。



星野晃司小田急電鉄取締役社長より開発コンセプトである「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をもとに新型ロマンスカー70000形の愛称として優雅さをあらわす「Graceful」を用いて「Graceful Super Express」を略して「GSE」と発表した。



2018年の新ダイヤでの運転開始にあわせて特急ロマンスカー担当乗務員専用の新制服を使用開始、ロマンスカーアテンダントの制服もリニューアルする。デザインは小篠ゆま氏が担当。

現在、特急ロマンスカ―・VSE 50000形に限定して担当乗務員専用の制服を着用しており、GSE 70000形の導入によりさらなるロマンスカーのブランド強化を図るとしている。



小田急大野総合車両所において新型ロマンスカー70000形「GSE」を報道陣に披露。



星野晃司小田急電鉄取締役社長の合図により新型ロマンスカー70000形「GSE」が登場。









展望室は大型の一枚ガラスを採用し、ガラスの取り付け角度と座席の位置、ガラスの両側にある支柱の位置と形状を工夫することにより前方の眺望を各段に向上させている。



星野晃司小田急電鉄取締役社長。



星野晃司小田急電鉄取締役社長、デザイン設計の岡部憲明氏。



星野晃司小田急電鉄取締役社長、五十嵐秀小田急電鉄取締役交通サービス事業本部長、岡部憲明氏、小篠ゆま氏、ロマンスカー乗務員、ロマンスカーアテンダント。



ロマンスカー乗務員、ロマンスカーアテンダント。



カラーリングは車体を薔薇の色を基調とした「ローズパーミリオン」、屋根部を深い赤色の「ルージュボルドー」とし、側面には伝統カラーである「パーミリオンオレンジ」の帯をあしらっている。

編成は7両固定編成で定員400名、製造両数は2編成14両。



デザイン設計は岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表 岡部憲明氏。



50000形に比べ展望窓を約30cm拡大、座席位置を約35cm前方に配置、車両側面の窓は約30cm高くして100cmにして眺望性を向上した。





ロマンスカーの象徴である展望席16席を両先頭車に設置した。





先頭車両は座席上の荷棚をなくすことで展望車両としてダイナミックな眺望と開放的空間を創出している。



4号車を除く各車両の出入り口デッキ付近にラゲージスペースを設置。



全車両の座席下には国内線機内持ち込みサイズの荷物は収納できるスペースがある。



機内無料WiーFiシステムを提供、展望ライブ映像などが楽しめるコンテンツを配信する。各座席の肘掛部にコンセントを設置。



左右方向に車両振動を低減する電動油圧式フルアクティブサスペンションを搭載することで乗り心地を向上させる。在来線量産車両としては国内で初めて編成の全車両に搭載している。



2018年3月新ダイヤでは展望車両のある特急ロマンスカーが7000形、50000形、70000形の3種類となり新宿発土休日の午前9時発、10時発、11時発、新宿発平日の午前10時発、11時発が新宿~小田原間ノンストップの「スーパーはこね号」として運転する。



所要時間は土休日の新宿~小田原間が現行より4分短縮の最速59分、新宿~箱根湯本間が現行より9分短縮の最速73分。土休日の箱根湯本発が現行より1時間14分繰り下げとなり22時7分発となる。




今後は各種試験や乗務員の習熟訓練などを経て2018年3月中旬に就役し、箱根観光列車を中心に営業運転を開始する。

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情報提供元: Ex-Train