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基本的には先代で培われた広いキャビンや使い勝手の良さをさらに進化させたキープコンセプト。クラス最大の室内空間・ラクラク快適装備・先進の環境性能の3項目がアピールポイントだ。
まずはエクステリア。全体のイメージとしては好感度の高かった先代モデルを彷彿させつつ、大きくなったフロントグリルによって存在感がアップ。さらに目を惹くのは、先代よりもAピラーの付け根位置が前方に60㎜、上部は後方に60㎜移動したことでフロントウインドウとクォーターウインドウの面積が大幅に拡大された点だ。
左右・前方の良好な視界や開放感の高いキャビンの実現にも直結している。なお、標準車のボディサイズは、全長がマイナス5㎜、全幅とホイールベースは変わらないが、全高は25㎜高くなった。
ハイウェイスターは、より立体感のある顔つきになり、メッキモールを備えたバンパー、フォグランプフィニッシャーなどを装備。ボディサイズは全長+45㎜、全幅+10㎜だ。
インテリアは乗用車的なデザインを意識したというダッシュボード周りが新鮮。ステアリング上部越しに見るため目線移動が少なくてすむマルチグラフィックアッパーメーターを採用し、なだらかな上部ラインを形成。速度表示はデジタル。
シフトレバーはセンターに移動し、その上部はナビモニターを中心に操作系が機能的にレイアウトされている。Aピラーのトリムは極力細く、かつ左右異なる形状とすることで良好な視界を確保した。
また、肌の水分キープに効果のあるビタミンCフィルターを初採用したインテリジェントエアコンは女性に嬉しい配慮だ。
クラストップの室内空間は各席とも余裕の居住スペースを確保。中でも3列目のニールームはライバルに差をつけている。
3列目の格納方法は先代と同じく左右跳ね上げタイプだが、ウインドウを遮らない低い位置に格納されるようになった。そのため格納がラク、視界良好な上、たとえば自転車の積載時にはハンドルが干渉しにくいなどメリットが多い。最大荷室長は1720㎜でマウンテンバイク4台の積載も可能だ。
2列目周りではロールサンシェードを全車標準装備というのが嬉しい。マルチセンターシートも進化。また、スライドドアの開口面積は高さでプラス8㎜大きくなっている。新型エルグランドで採用されたワンタッチ式の電動スライドドアの開閉スイッチ、そして11インチの大型ワイドモニターもオプションで用意された。
エンジンは先代のMR20DE型に対しMR20DD型を搭載。直噴化、吸・排気ともにバルブタイミング機構を備えたツインCVTC化、低フリクション化等を図ると同時にECOモーター採用のアイドリングストップ機構を備えた。ECOモーターはエネルギー回生機構付きのオルタネーターとアイドリングストップ時にベルトを介してエンジンの再始動をする機能を兼ねている。
スターターモーターや各ギアの音がなく静かな上、再始動時間は0・3秒と迅速。3秒以上のアイドルストップ時間があれば燃費アップになるところが大きなメリットだ。
ミッションは変速比幅を拡大したエクストロニックCVT。直噴化によるトルクアップを活かしてファイナルギアを高めて低回転化、ニュートラル制御の採用、早いタイミングでの燃料カット、ロックアップ制御の最適化などを行い燃費性能を高めた。
10・15モード燃費はクラストップの15・4㎞/ℓ(アイドルストップ付き2WD車)だ。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年11月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。