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ヴォクシーエアログレード(写真はZS)
この度敢行されたヴォクシー&ノアのマイチェンは、内・外装はもとより動力・環境性能、仕様・装備に至るまで、大幅に商品力を高めた内容になっている。
エクステリアは、ヴォクシーがスポーティ感と精悍さ、ノアが都会的な上質感の向上を狙い、エアロ系、標準車ともにヘッドランプ、フロントグリル&バンパー、リアコンビランプ、ホイールの意匠変更が行われている。
ヴォクシーのエアロ系は、グリルの天地幅が拡大され、従来までバンパー上部にあったインテークのスリットを廃止。フォグランプまわりの意匠も精悍なものになっている。標準車はグリルの左右幅がヘッドランプ脇まで広げられ、バンパー上部にインテークのスリットが設けられた。なおヘッドランプは、ロービームが下げられて下端が一直線ではなくアクセントが入ったことが見逃せない特徴だ。
一方、ノアのエアロ系は「N」がより強調された意匠のフロントグリルになり、よりお目立ち顔に。フォグランプまわりも洗練度を高めている。標準車は、これまでのボディ色で2本の横桟が入るグリルから3本のメッキタイプに変更となった。また、ノアのヘッドランプも下端にアクセントが入る涙目状のデザインとなっている。
ヴォクシーがグレーメタリック、ノアがライトブルーマイカメタリックなど、各々3色の新ボディカラーも設定された。
インテリアは、一部グレードでメーター、ステアリングのデザインが変更となったほか、シート&トリム表皮柄をイメージチェンジするなど、快適性を向上。全車のシートに抗ダニアレルゲン加工も施された。
2列目シートは、従来のタンブルシートに代わり6:4分割チップアップシートに変更され、よりスペース効率と使い勝手に優れた仕様になっている。またマルチ回転シートは中央部の補助的なシートをなくし、従来の8人乗りから7人乗りに変更。シート両側にアームレストを装備するなど、より快適な仕様になったといえる。
チャイルドシートの装着などをしやすくするチャイルドケア回転シートもより使い勝手が向上している。2列目、3列目シートの中央席にヘッドレストと3点式シートベルトを装備して乗員の安全性が高められたことも朗報だ。
動力・環境性能では、従来から一部グレードに搭載していたエンジン、新世代のバルブマチックを全車に搭載したことが大きなニュース。同時にミッションはすべて7速スポーツシーケンシャルシフトマチックになった。
しかもエンジン&CVTの制御の見直しなどによって、従来よりも燃費・環境性能が高められている。2WD車の10・15モード燃費は、従来のバルブマチック搭載車の14・2㎞/ℓに対し、14・4㎞/ℓに向上。4WD車もクラストップの13・8㎞/ℓを達成している。その結果、4WD車も含めて全車が75%のエコカー減税適合を果たした。
ヴォクシー&ノアを皮切りに登場したG SPORTS(通称G’s/ジーズ)は大注目だ。ヴォクシーのZS/Z、ノアのS i/S、各グレードをベースに設定され、専用デザインの前・後バンパー、30㎜ダウンのサスによるローフォルム、デュアルスポーツマフラーなどを装備。
赤ステッチのシート表皮、ピアノブラックの加飾パネルなど、インテリアも専用仕様。ボディ強化も施される。さらに走りを追求したG’sバージョンEDGEも設定されている。走り、ルックスにこだわったもうひとつのヴォクシー&ノア的モデルといえそうだ。
ノアエアログレード(写真はSi)
ヴォクシー標準グレード(写真はX“L Edition”)
ノア標準グレード(写真はX“L Selection”)
今回、第1弾として、ヴォクシーZS/Z、ノアSi/Sをベースに新設定した。ヴォクシーはスポーティ感、ノアは上質感を活かしながら約3cmローダウンしたのが大きな特徴だ。前後バンパー・グリルやデュアルスポーツマフラーなども専用デザインを採用。
また、LEDイルミネーションビームやG’sエンブレムの装着で「圧倒的な存在感」を実現している。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年4月の70系ノア&ヴォクシー マイナーチェンジ当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。